Archive for 7月 2017

海洋地球研究船「みらい」就航20周年

7月7日、むつ市関根浜にある、国立研究開発法人海洋研究開発機構
(JAMSTEC) むつ研究所で行われた、「みらい」就航20周年の記念式典に参加してきました。

 「みらい」は世界でも最大級の大型海洋観測船で、北極海から熱帯の海まで幅広く観測することができる船です。

 
船の前半分は、元の原子力船「むつ」を活用し、後ろの半分に大型海洋観測ブイ(トライトンブイ)などの観測機器が整備されています。
 

 下の写真の中央に見える円錐形がトライトンブイです。設置位置は、国際プロジェクトで決められますが、インド洋や西太平洋の赤道付近にも設置され、海洋観測が行われます。



記念式典は、むつ研究所内の観測機材整備場で行われ、JAMSTECの平理事長の開会挨拶では、特に、地球規模の環境変化・気候変化の中で、「みらい」が行っている海洋環境観測の重要性を述べられました。


政界関係者や、文部科学省をはじめとする行政関係者、および産業界の多くが集まった記念式典です。
会場は、天井クレーンが設置され、上の方には観測ブイが保管されている場所で、小さくすると本学の大型構造実験室に似た構造の部屋で、居心地のいい空間でした。



下は、「みらい」の利用計画への提言を述べた、小池勲夫東大名誉教授の最後のPPTシートです。その中で、必要な施策として「大学院生、あるいは学部学生も含めて、多くの若い人材が海洋の現場に行って研究の最先端での経験を積めるような体制の確立」と述べられました。

この学生の中に本学学生が加わっていくことを期待しています。


祝賀会に出席し、「みらい」の20年は、多くの人の努力でつながってきていることを知りました。また、その努力が、ここ八戸に近いむつ市を舞台として展開されてきたことを知りました。

海洋技術者の育成は、海に囲まれ、海を活用できる日本の教育の中で重要な課題です。本学は、JAMSTECと連携して、この海洋技術者の育成に努力を続けます

来年度からは、「海洋土木」と「海洋生態」の副コースがスタートします。
ご期待ください。



2017年7月8日土曜日

博士の学位を授与しました。

7月3日、学長応接室で、細川吉春さんへ博士(工学)の学位を授与しました。


最初に、主査の阿波稔教授から、細川さんの紹介、論文題目、その内容などが説明されました。
細川さんは、宮崎大学名誉教授で、すでに東北大学から農学博士を授与されている先生で、十和田市にある北里大学にも勤務されていたことがあります。

 
 
小生から、博士(工学)の学位を授与いたしました。論文の題目は「生火山灰(なまかざんばい))を活用した保水性インターロッキングブロックの開発とその温度上昇抑制機能に関する研究」です。
 


私から、学位取得に対し努力への評価と祝意を申し上げ、今後も健康に留意されながら活躍されることへの期待を申し上げました。同時に、指導された主査・副査の先生方へ感謝申し上げました。



最後に、関係者で記念写真を撮って閉会しました。
 

今後の活躍を期待しています。
おめでとうございました。
2017年7月4日火曜日

カザフスタン、姉妹校ENUを紹介します。


6月21日、カザフスタンの国立ユーラシア大学ENUと交流協定を結びました。そこで、カザフスタン、大学のある首都アスタナ市、そしてENUを少し紹介します。
 

最初にカザフスタンです。
上の図は、本学との協定校4大学の位置を示しています。
 
カザフスタンは、中央アジアの国です。アジアとヨーロッパの間にあるとも言えます。西にカスピ海、東は中国、南は天山山脈、北はロシア。面積は日本の7倍、アジアでは第3位です。
国土の大部分が、砂漠や乾燥したステップ。草原の大国です。

アスタナは、カザフスタンの新しい首都です。黒川紀章によるマスタープランで建設された都市です。

 

市の中心部にイシム川が流れています。両岸に散歩道があったり、川ではカヌーや観光船も。


市中心部の東西に、札幌の大通りのような広い道路と、その中心に公園が整備されています。万博が開催されていることもあって、多くの装飾で華やかです。上の写真の中央奥に見える塔が、市全体を見渡せる展望台になっています。

 
市中心部のまさに中心です。円周上に建設されたオフィスビルです。
 
 
中心部にはオフィス街やショッピングセンターが整備され、周辺部に中層から高層の住宅街が広がっています。多くの市民は、上の写真のようなアパートで暮らしています。
 
 
国立ユーラシア大学
アスタナ市の中心部に近い住宅街の中に、国立ユーラシア大学ENUがあります。下の写真は、大学の本館です。手前の駐車場やバス停から、大学へ入ります。
 
 
下の写真は、工学部周辺です。
撮影した日は、大学受験の日で、多くの受験生が集まっていました。


 
本館内の中庭で、左手に大学の博物館があり、カザフスタンやアスタナの歴史を展示しています。
 

アスカル教授の実験室には、これまでの記念写真が飾っていました。
本学でアスカル教授が講演したときの記念写真も。懐かしい写真です。



カザフスタンの文化や生活については、東西の交差点だけに興味深いものがあります。
下の写真は、ミルクですが、左はラクダ、右は馬のミルクです。ここでは、めずらしい飲み物ではなく、ショッピングセンターで普通に売っています。


以上、紹介まで




2017年7月2日日曜日

カザフスタンの大学と交流協定を結んできました。


621日(水)、カザフスタン共和国の首都アスタナ市にある国立ユーラシアン大学(以下ENU:L.N. Gumilyov Eurasian National University)で、本学との交流協定署名式が行われました。
カザフスタンと日本の国旗が置かれたテーブルで、ENUのイェルラン・シディコフ学長(Rector、YERLAN SYDYKOV)と八戸工業大学の私が、英語、ロシア語、そして日本語で書かれた協定書に署名しました。


協定には、大学院および学部の学生の受け入れ、研修の受け入れ、相互教員による講演・講義、および学術に関する共同研究などを通して両学が交流することことが記載されています。





この会場には、アセングル・モルダザノバ第1副学長(学術)、川端一郎日本大使、アスカル教授(これまで本学と長い交流をしてきた先生)、それにカザフスタン、オーストリア、アメリカ、ドイツ、トルコ、韓国、台湾等の地盤工学者、そしてENUの大学院生も出席していました。
 

ENUのイェルラン・シディコフ学長から、「アスタナは東西の交差点。これまでも国際交流の盛んな地域として発展してきている。八戸工業大学との協定は、その交流の範囲を広げ、両学の発展に寄与する。」と交流を歓迎する言葉がありました。(ちなみに、学長は歴史学者)

小生からも、「本学は、地域の大学である。地域の人材は、地域に強い関心を持つことが大切であるが、同時に国際的視野を広く持つことが大切である。この交流によって両学の発展に引き続き貢献したい。」と述べました。



 ENUの交流協定は、日本の大学として、 筑波大学、大阪大学、東海大学、に続いて本学は4番目。本学の海外大学との交流協定は、瀋陽工業大学、新疆大学、太平洋国立大学につづいて4番目。

ENUは、13学部、学生数約16,000人の大学。21年前に、土木系大学と教育系大学が合併して誕生した大学。
 
この協定は、26年間に及ぶアスカル教授(アスカル・ジュスベコプ Askar ZhussupbekovENU教授、ENU学科長、カザフスタン地盤工学会会長、前国際地盤工学会副会長)との交流が契機となっています。アスカル教授と小生の双方による講演活動、国際会議発表、あるいは客員研究研修活動がENUと本学で行われてきていました。


 上の写真は、2014年に本学多目的ホールで開催された国際防災フォーラムで講演するアスカル教授


この署名式終了時に、イェルラン・シディコフ学長から、ENU功績賞のメダルを着けていただきました。みなさんに、感謝しています。



 
今後の交流を期待したいと思います。
 
なお、9月まで、アスタナでは、「future energy」をテーマの万博が開催中です。







2017年7月1日土曜日

長谷川明 Akira HASEGAWA

八戸工業大学第10代学長。

青森県弘前市出身。教授、工学博士。専門は構造工学、橋梁工学など。

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