2016年5月17日火曜日



本学の小坂谷壽一教授が開発した自動採譜装置の紹介と、D. Matthews氏とその仲間たちの演奏会が、5月16日、多目的ホールで行われました。会場には、多くの学生と市民、また多くのテレビや新聞の取材陣が集まりました。最初に、先生から楽譜の歴史と開発の経緯の説明があり、先生自身が三味線教室で譜面がなく暗譜で伝えられてきていることを知ったこと、楽譜が早くからあった西欧に比べアジア各地には楽譜のない音楽がたくさんあるとの説明がありました。その上で、楽譜のない音楽の伝承のために自動採譜装置を開発し、すでに50曲を譜面化し教育機関に寄贈することなどの説明がありました。
その後、小坂谷壽一先生の三味線演奏、続いてD. Matthews氏とその仲間たちによるジャズ演奏が行われ、グラミー賞にも輝いた同氏の演奏を、直接聴ける喜びをみんなで味わいました。
八戸工業大学で、このような地域の文化継承に関わる活動が行われていることを、関係のみなさんに感謝したいと思います。そして、この技術を必要としている世界の多くの地域に展開されて、各地の音楽が伝承されることを期待します。
音楽は、ひとに勇気や喜びを与えるものですから。

長谷川明 Akira HASEGAWA

八戸工業大学第10代学長。

青森県弘前市出身。教授、工学博士。専門は構造工学、橋梁工学など。

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