2018年8月26日日曜日

今年は、1968年十勝沖地震から50年にあたることから、防災について考えるシンポジウムが、8月25日、八戸プラザホテルで開催された。

100人の申し込み定員に対し約130人の出席をいただき、講演およびパネルディスカッションが行われた。たくさんの出席をいただき、ありがとうございました。



 
滝田貢教授(八戸工業大学)からは、「十勝沖地震から50年-建物被害はどう変わったのか?」と題する講演が行われた。その中で、とくに 
、地震被害を受けた建物が、その後の対応によって、次の地震でどのような被害を受けたかを調査され、その変化を、1968年十勝沖地震と1994年三陸はるか沖地震の2つの地震被害から実例を示して説明された。
2つの地震時の詳細な被害調査があってこその研究成果であった。また、紹介された事例が身近な八戸市の建築物であることから、地震被害後の対応が、次の被害を少なくするために、大きく影響していることが、出席者にわかりやすく伝えられた。
 
講演では、そのほか、片岡俊一教授(弘前大学)が「1968年十勝沖地震の地震動強さと将来の地震動」、八戸高専の清原雄康准教授が「降雨時・地震時における地盤の挙動と防災」、八戸学院大学の井上丹准教授が「防災教育と防災士について」と題して講演された。

 
その後、八戸工業大学工藤祐嗣准教授のコーディネーターによる、「過去を見つめこれからを考える-自助・共助・公助」と題するパネルディスカッションが行われた。

このシンポジウムは、本学インフラ・防災技術社会システム研究センターが主管し、関係各大学、青森県、八戸市、関係協会で構成された実行委員会が主催したシンポジウムで、主催に加わった各位、後援いただいた機関に感謝申し上げます。

また、月永洋一教授はじめ、シンポジウム運営に関わったみなさんに感謝申し上げます。

災害が多いように感じているのは私一人でないように思います。
引き続き、災害による被害の少ない社会になるよう努力していかなければならないと改めて感じたシンポジウムでした。

ありがとうございました。

長谷川明 Akira HASEGAWA

八戸工業大学第10代学長。

青森県弘前市出身。教授、工学博士。専門は構造工学、橋梁工学など。

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