2020年3月9日月曜日




みなさん、こんにちは。

あの大惨事、東日本大震災から9年がたちました。



 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、残念ながら今年の3.11防災フォーラムは中止となりました。基調講演、報告、パネルディスカッションにむけてご準備いただいた皆さん、また、出席を予定していた皆さん、申し訳ありませんが、「中止」にご理解を頂きますようお願い申し上げます。



 震災から9年がたち、防潮堤や復興道路の建設が進んできていますが、依然として、かつてのくらしや仕事に戻れず、不安に暮らしている被災者がいます。特に、福島県で発生した原発事故の復興には、非常に大きな時間がかかるとされています。ハードの復興を引き続き進めると同時に、生活再建や心のケアなどの復興が求められているとの報道がなされています。あらためて、多くの亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さんが一日も早く元の暮らしに戻られることをお祈り申し上げます。



 災害は、いつやってくるかわかりません。同じ被災を、同じ悲しみを繰り返す社会であってはならないと思います。そのためには、防災に対する備えを忘れてはなりません。大きな災害があったことを伝え続け、防災への意識を高く持つことは、災害に対して強いまちとなるために、安心安全なくらしや産業のために大切です。



私たちの地域では、防災を、人口減少とインフラ老朽化社会の中で進めなければならないという課題があります。人口減少は日本全国で起きていると思いがちですが、激しいのは秋田、青森など北東北地域で、東京などへの若者の人口移動も大きな要因となっています。また、インフラの老朽化、つまり、道路や上下水道、港や鉄道などのくらしや産業の基盤であるインフラが古くなって壊れやすくなっていることも、安全安心に対する大きな課題です。福祉や医療の充実が進んでも、交通のインフラがあやしければ、安全安心なくらしや産業を営むことはできません。



3.11防災フォーラムを八戸市と一緒に主催する八戸工業大学インフラ・防災技術社会システム研究センターは、復興と防災の知の拠点として、人口減少社会におけるインフラのあり方、その維持管理と長寿命化の技術開発ならびに防災・減災のための技術開発、これらを担う人材の育成・社会システム開発などの研究活動に取り組んでいます。現在、地域のみなさんにご支援いただきながら、「手をとりあい、ともに守る」アーチプロジェクト、として活動を進めています。



                                  詳しくは、https://www.arch-pj.net/  でご覧ください。



このフォーラムは、毎年、八戸市と本学との主催、八戸市高等教育連携機関が共催して、関係機関に後援を頂きながら開催してきました。共催頂いている八戸市高等教育連携機関は、八戸市内にある高等教育機関、八戸学院大学、同短期大学部、八戸高専、そして本学の4つの教育機関が2017年に相互の教育研究活動の連携のために設立した組織です。もちろん防災に関する活動も連携して進めております。



私たち、八戸工業大学も引き続き、地域の防災に関する研究を進め、地域に貢献したいと考え、努力して参ります。今回は中止となりましたが、次回には、その成果もご紹介できると思います。引き続き、ご支援をお願いします。

長谷川明 Akira HASEGAWA

八戸工業大学第10代学長。

青森県弘前市出身。教授、工学博士。専門は構造工学、橋梁工学など。

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