2017年8月27日日曜日

 
8月26日、青森市のワラッセで、JAMSTECの報告会が開催されました。
今年の報告会は、海洋地球観測船「みらい」就航20周年記念事業として開催されました。
 
 
第1部では、「最近の活動」、「南海トラフ」、「微生物」、そして「青森県での活動」が紹介されました。


最初の報告では、NHKでも放送されていますが、世界最深の魚が紹介されました。今後もNHKなどで紹介されると思います。また、現在、上野の国立博物館で、展示会「深海」が開催中とのことです。

「南海トラフの講演」では、海底観測網によって、プレート間地震発生帯に「ゆっくり滑り」のメカニズムがあり、これによってひずみの蓄積が低減されているとの報告が行われました。観測網の展開によって、より高精度の情報が得られるとの報告でした。

「微生物のすべらない話」では、微生物の中に岩石表面に炭酸カルシウムを作り出す特性を持っていることを生かし、プレート境界断層に微生物を注入し、断層が大きく破壊することを防ぐことができれば、巨大津波発生をくい止められるのでは?という話。

講演会第1部の最後では、JAMSTECが青森県内で行っている人材育成事業について、八戸市水産科学館マリエントや本学の活動などが紹介されました。マリエントの活動報告では、ちきゅうたんけんクラブが参加したブルーアースアカデミーが、参加学生によって紹介されました。本学学生も参加しています。この活動では、本学佐々木幹夫教授も講師として協力されています。



本学は、JAMSTECと連携し海洋技術者育成に努力しています。平成30年度からは、「海洋生態」および「海洋土木」の副コースが工学部に開設され、充実した海洋技術者の人材育成が展開されます。また、マイクロプラスチックに関する環境教育国際プログラムを国連海洋会議に提案し、小中学校を中心とした環境教育に貢献しようと、JAMSTECと共同で活動しています。
 
今後の活動にご期待ください。

【写真の写りが悪いです。次回改善します。】

長谷川明 Akira HASEGAWA

八戸工業大学第10代学長。

青森県弘前市出身。教授、工学博士。専門は構造工学、橋梁工学など。

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